つめる
※「つめる」という言葉には、「お客さん」に対して意味する言葉と、会社内の社員に対して使う言葉の両方があります。
■お客さんに対して
住宅リフォームの飛び込みセールスの業界では、「つめる」とは、お客さんのところにいって、商談をするという意味になります。
商談をするということは、すなわち、契約を取るということを目標にしているのは当然で、つめるという言葉からは、かなり強引なセールスというものが展開されるのではないか?という考えが生まれてくることもあるでしょう。
つめるから派生した言葉であると思いますが、“ガンヅメする”という言葉もあります。
用語の使い方としては、
「今から、お客さんのところに行って、“つめてきます”」
「ガンヅメしてきたから、お客さん、ひいてたよ」
「つめすぎたから、もうこれ以上、お客さんのとこ行けないよ」
などのように使います。
■社員に対して
社員に対して「つめる」という言葉を使う場合、上司や社長が部下に対して「説教をする」という意味になります。
説教がどんな内容かというと、たいてい売り上げのあがらないことに対することが多いです。
実際に、会話例を見てもらうとわかりやすいと思うのでここに書いておきます。
<上司から部下に対しての“ツメ”>
(上司)お前、何で今月、アポとれへんの?
(部下)すみません。
(上司)やる気、ないんとちゃうん?
(部下)すみません。
(上司)公園で昼寝しとったんのとちゃうん?
(部下)してません。
(上司)じゃあ、何で売れへんの?
(部下)わかりません。
(上司)ちゃうんか?
(部下)すみません。
(上司)また、ボウズやったらどないするん?
(部下)すみません。
(上司)どないするんって聞いとるんやないか。
(部下)絶対、取ってきます。
(上司)取らんかったら、休み抜きやでホンマ、しばくぞコラ! ワシがお前のかわりに社長から文句いわれるんやからな!
(部下)すみません。
上司からの部下への「つめ」というのはだいたいこんな感じです。
売り上げがゼロのセールスマンでも、この「つめ」を耐え抜くと、給料がもらえるという仕組みになっています。
でもそれは、給与のシステムが「固定給プラス歩合」の場合だけです。
「完全歩合給(フルコミッション)」の営業の場合は、売り上げが無ければ給料が出ないわけですから、よくよく考えたら厳しい業界ですね。