転職者向け 営業会社の見分け方




 ここでは、飛び込み営業や電話営業など、主に「ダイレクト・セールス」と呼ばれている営業をやっている営業会社に話をしぼって書きます。

 営業会社に転職するとしても、なるべく福利厚生などがしっかりした会社に転職したいものです。

 ですが、残念ながら、飛び込み営業や、電話営業の会社の世界では、あまり一般の企業で通用する常識といったものがあまり当てはまらないことが多いです。

例えば、
などです。

 すべて、「普通の企業」、「まともな企業」であれば、上記のような事柄はクリアしていて当然ですが、一部の営業会社の場合、社員が不利な立場にあっても、“何も言わずに我慢する”ことが通例になっています。

 “理不尽なことがあっても我慢する”という風土が、まあ、営業の世界ではかなり染み付いているものなのです。

 どうやら、上記にもある「営業時間中に起こした自動車事故について、修理代を払わされる」というのはかなりまかり通っていることらしく、自己責任という言葉で社員の権利というものがないがしろにされているのが実態です。

 こういったような事柄は、実際に会社に入ってみないと分かりにくいことですが、面接の段階である程度の見分けをつけることも可能です。

面接で見分ける悪徳営業会社のポイント


1. 面接官に「聞きづらいことを質問してみること」

 一番いい方法は、面接で疑問に思っていることを面接の相手に尋ねてみることです。

 「尋ねづらいから」ということで、物事をあいまいにしていると入社後に色々と問題が発生してきます。

 私の場合はかつてこんなことがありました。
 私はとある「ソーラーパネルを売る会社」の求人に応募して、面接に行ったとき、私が「前の会社で自動車事故を営業時間中に起こして、それで給料から毎月1万5千円ずつが天引きされていたんですが、御社はそういった場合の対応はどんな風になりますかね?」と質問しました。

すると、面接の担当者であったその会社の社長は、

 「うちも、社員が自動車事故を起こしたら、自腹だよ。営業やってたらそんなの社員が負担するの当たり前だよ。あと、自動車の営業交通費も自腹だからね。ガソリン代。」

 そんな答えが返ってきました。

 面接で聞きにくいことをしっかりと聞いておくことは重要なことです。

 このケースでは、営業交通費が自腹であることもオマケとして聞き出すことが出来ました。
 この面接は、内定は出ましたが、もちろん入社はしていません。

2.面接官がこんなことを言ってきたら要注意

 例えば面接官があなたに、「借金ないの?」などと質問をしてきたら要注意です。

 おそらく、借金があれば、営業で頑張って死に物狂いで働くだろうからという、人事担当者の考えなのでしょうが、こういう発言も疑ってかからなくてはなりません。

 その発言の裏には、「会社外で借金を抱えた社員だったら、ウチの会社の中で多少理不尽なことがあっても、我慢して働くだろう」という企業側の読みがあります。

3.会社内のインテリアも要チェック

 例えば、面接に行った会社で、会社のドアを開けた途端に、「神棚が飾ってあった」なんていう会社は出来れば避けた方が無難です。

 あるいは壁に、中国の故事のようなものが書かれた紙が飾ってある会社も避けた方がいいでしょう。

 そういったものは、その会社の経営者の趣味の問題であるし、基本的に会社を経営する側からすれば、自由に自社のインテリアを自分の好みに合わせることは大いに結構なことです。

 それにまた、会社経営というのは神がかり的なものであるという要因も否定できないことではあります。

 しかしながら、そういった企業に限って、社員の福利厚生だとかの面に関してはいい加減であることが多いです。会社に神棚などが飾ってあるのを見ると、私などは、「あまり、論理的にモノを考えなかったり、理屈よりは情念によって物事を動かそうとする経営者であるのかなあ」と考え、「だとすると、社員の労働者としての権利だとか、そういったことはあまり念頭にない経営者なのかもしれないぞ」と私の場合は考えます。

まとめ


 社会保険が完備していない企業というのも、営業会社にはかなり多いようです。
 経営者の側でその辺りが、どんぶり勘定になっているというか、社員の側で自己責任で何とかするということがまかり通っています。

 普通の仕事とは違って「歩合給があるのだから、多少、理不尽なことはあっても社員は我慢しろ」というのが営業会社の経営者の考えです。

 おまけに、義理と人情というこれまた面倒なファクターが加わるものですから、物事はより複雑化していきます。

 「社員に借金をさせて、その借金によって退職させなくさせる、足止めする」などということもあるようです。例えば、社長などが社員に個人的に金を貸して、社員はその借金の負い目があるために、なかなか退職したくでも出来なかったりという話を聞いたことがあります。

 もちろん、そうした形で労働者を職場に拘束することは労働法に反しているのですが、現場においては見過ごされやすい話です。ここでも「義理と人情」と「我慢は美徳」という企業文化によって問題がもみ消されていくわけです。

 営業会社の中にも、きちんとした会社はあります。
 それを見分けるのは、やはり多く面接を受け、何個も企業を見て歩くしかないということでしょう。何度も面接を受けているうちに、「会社を見抜く目」というのが養われていきます。

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