どんな格好で営業するの?
住宅リフォームの飛び込み営業の場合、基本は作業服を着て営業します。
この点が、他の営業と大いに異なる点です。他の営業であれば、普通は背広にネクタイを締めて営業をするのが普通でしょう。スーツもしわが寄っていたりしてはならないでしょうし、何より清潔感とか、こざっぱりしているという印象を顧客に与えなければならないというものです。
しかし、住宅リフォームの飛び込み営業は作業服です。
どうしてでしょうか?
それは、作業服を着ることで、「営業マン臭さ」を消すためです。
いきなり飛び込んできた営業マンに対して、お客さんの警戒心というのはハンパじゃないです。
作業服を着ることで、「あれ、この人は何だろう、営業マンでもなさそうだしなあ」という感じで、お客さんからの第一印象が多少ですがやわらぎます。
それともうひとつは、住宅リフォームの営業会社では、営業マンは営業マンではなくて、「職人」とか、「大工」とか、「作業員」という設定で営業するように仕込まれます。
これは営業トークとも関係してくることで、「作業員」が屋根の上に登って、屋根を点検し、「かわらが割れているから修理したほうがいい」とか、「雨漏りしそうだ」などと言って、営業をかけるのです。
その際に、スーツをもし着ていたとしたらかなり不自然に見えるに違いありません。
住宅リフォームの営業マンは、営業のアポからリフォームの契約まで最後まで徹底して営業マンではなく、「現場の人間」としてお客さんと会話することになるのです。
もっとも、この「作業服を着て、作業員のフリをする」という営業スタイルも、今ではあまり通用しなくなりました。住宅リフォーム会社がこぞって、作業服を着て営業をやったために、お客さんの方でもしっかりと学習して、作業服を着ていくと、「あ、リフォームだな!」という風にネタがばれてしまうのです。